「ワイルド・スワン」ユン・チアン

この本をきっかけに中国近現代史がマイブーム。

ワイルド・スワン 上 (講談社+α文庫)

ワイルド・スワン 上 (講談社+α文庫)

 

 

ワイルド・スワン 下 (講談社+α文庫)

ワイルド・スワン 下 (講談社+α文庫)

 

 

祖母・母・作者、女三代記。まぁ中国の近現代史を一般市民の目線で描いた一冊。

一般市民じゃないかも。作者のお父さんは地方の共産党幹部だしな。とはいえ、無茶苦茶に時代に翻弄されている。

まぁ、多少のバイアスはあるだろうと思うよ。近しい人がことごとく迫害されてるんだから、なかなか客観的にはなれないよ。毛沢東や崇拝されていたり文革が熱烈に支持されていたこととバランスをとるためには、バイアスをかけるのもありだ。

この本で描かれているような二次大戦以降の混乱がなければ、中国はもっと早く経済成長を遂げていたかもしれない。大躍進とか文革とかがなくてまともな経済政策を実施していたら、かなりマシな国になっていただろうから、もしかしたら日本の発展はまた違う形になったいたかもしれない。まだ経済成長を遂げていない日本のとなりに、同じくらいの経済成長を進めている大国があったとしたら、影響は大きかっただろう。という想像はできるけど、ソ連の動向とか朝鮮戦争の勃発とか、まともにやれないがあったのも多少理解できるかな。

自分は中国に生まれなくてよかったと、シミジミ感じてしまった。今でこそ経済大国となった中国だけど、どこかに狂気というか破壊を志向する国民性が残っているのでは、と疑ってしまう。最近はシナ海支配しようとしてたりするし。

おかしなヘイトに結びつけるのは本意ではないのでもう少し中国近現代史を読んでみようと思ってはいる。